【レビュー】ゲーム『龍が如く 見参！』【和風アドベンチャーの傑作】
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ゲーム『龍が如く 見参！』
お勧め度：★★★★★
ワロタンが絶えずチェックしているのは和風ゲーム。
その中でこれは最高傑作だと思っています。
アドベンチャーっていうジャンルの定義がイマイチよく分からないんですけど、このゲームはRPG的探索要素とほどよい難易度アクション要素のバランスが絶妙なので、アクションRPGかも、と思っていますが。
あ、でもいつも目的地がバレバレだからRPGじゃないってことかも。
でもそれだったらFF13もRPGじゃなくなる気が（笑）。
さて、ワロタンはそちらの道がちょっと苦手なので、「龍が如く」シリーズはこれしかやったことないんですけど、（スピンオフらしいですが）本当に面白いですよ！
主人公は武士の顔とヤキ入れ兄ちゃんの顔を併せ持つ、まあリボンの騎士の極道版みたいな人（ちがうか〜）。
で、ある女性を救えなかった過去とか、ある人をころして下さいって頼んでくる女の子とか、ワナにはめられて指名手配にされた過去とか、いろ〜んな謎がいっぱいあって、そのために主人公はいろいろ走り回ります。
少々はネタバレしちゃってもいいんだけど、自分は第一章から最後までひたすら展開に驚きまくりで楽しめたので、なんにも予備知識がないままのプレイをオススメします。
アクションは難易度を簡単にすれば結構楽だし、連打でも勝てるけどいろいろ面白い技も使おうと思えば使えるし、祇園を遊び回って、亀を飼ってみたり、ちょっと人助けしてみたり、将棋してみたりと、本編もお遊び要素もお楽しみ満載です。
ストーリーも超意味深で気になり過ぎる伏線がたくさん張られて、それらがじっくりとダイナミックな演出で回収されていきます。
しかも、いったん回収された伏線がまた覆されたりと、どんでん返しの嵐。
あ、サスペンスとかが好きな人には、もしかしたらバレバレかも知れないです（笑）。
最後まで緊張感マックスで楽しめたのでお勧め度はもちろん★5つ！
ボイスが超多いので、かっこいいやり取りが思う存分楽しめます。
ボイス100％のゲームにはなかなか出会ったことがないですね。
洋ゲーは逆に文字が読めなくてもストーリーが分かるような感じなんだけど。
見参！は演じてる人も超豪華なので、完全に映画気分。
強いて言うなら、ちょっとだけラストが不満ですが。
前章までで伏線の99％が回収されたのに、突然振り回される主人公って感じで。
え？ そっちを選ぶの？ おかしくね？
って思ってしまったり。
面白いしお勧めですけど、一応最後にネタバレ感想を付け加えますね。
以下、クリアした人向けです！
〜〜〜〜〜
個人的には、太夫がかわいそう過ぎでした。
謎もほぼ解けて、せっかくおじいちゃんの家康が迎えに来たのに。
明らかに安全じゃない祇園に残る女の子に、ちょっと違和感が。
なんか、主人公をころすために絶妙な動きをするヒロインって感じがしてしまいました。
で、そのまま女の子を助けに行って、決闘も済ませて、もう「宮本武蔵」はやめたハズだったのに、海の大軍を見た瞬間、また武士に戻っちゃって。
もちろん、「意地で死ぬ男」はかっこいいし、自分もそれなりに感動はしたんだけど、「はるか、お前が好きだ」の台詞が不要な気がしました。
恋愛的台詞ではないとしても、最期が近づいた状況で太夫の「た」の字も出ないのは……。
女の子も一応頑張ってはくれたけど、一番動き回って尽くしてくれたのは太夫の方なのに。
さらわれたのが太夫だったらバッドエンドでも納得だったんですが。
超大物の孫ってのが分かったのに留まってさらわれた子のせいで死んだ（いや、生きてるかも？）、っていうのが切ないです。
バッドエンドはOKですが、主人公の優先順位がラストで変わってしまったというか……。
いや、もともとはるか一筋だったんでしょうけど、それなら身請けしない方がいいのでは？
太夫は単なる慈善事業で身請けはしてほしくなかったはずですしね。
女の子に責任はないのは分かってるんですが、結果として見ると、なんか主人公を振り回したように見えてしまいました。
いい話だったとは思いますし、ゲームとしても最高だとは思ったのですが、伏線がほとんど回収された後のバッドエンド展開はわずかに不満です。
でも、過去最高にハマった和ゲーであることに変わりはないです。
これを読んだ方で、ストーリーに別の解釈がある方はぜひコメントお願いします♪
最後だけが消化不良のままなので♪
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